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2007年4月22日(日) 2時50分
特集記事「次の一年に向けて」
変わる「認識」…『MOTHER3』がもたらした新たな風
『MOTHER3』の歴史的発売から、もうすぐ1年。
皆さんにとってこの1年は、「長かった」でしょうか、「短かった」でしょうか。
MOTHER Partyではこの歴史的な日を記念し、一周年記念イベントに加え、
『MOTHER3』を振り返る特集記事を連日お届けします。今日は、その第三弾です。

『MOTHER3』が発売されて一年。
この間に起こった激動の流れは、決して表面的なイベントだけではありませんでした。

これまで私達MOTHERファンは、良かれ悪かれ、頑なに旧作にしがみ付いていました。
旧作の思い出を過剰評価する傾向が常態化し、「旧態依然」「古い体質」とまで言われ、
さらに「マザー信者」「思い出の色眼鏡に毒されている
MOTHER以外やったことがなく、他のゲームのほうが上だということを知らない集団
とまで揶揄されていたファンの皆さんの「認識」が、
『MOTHER3』によって、わずか一年で、完全に覆されたのです。

私管理者アポロ船長は、『MOTHER3』発売前夜、皆さんと発売を心待ちにする一方で、
ここMOTHER Partyが、閉鎖に追い込まれることを覚悟していました。
それは、「『MOTHER3』がいかなる内容であれ、ファンの皆さんは必ず『MOTHER3』を糾弾する
12年待って裏切られたと叫ぶ皆さんばかりになり、最悪の事態となる
ということを、確信してしまっていたからです。

私は『MOTHER3』がニンテンドウ64で開発されていた時から、
その内容が、いわゆる「旧作絶対主義者」には何があっても受け入れられないものになることを、
2000年に一旦開発が中断する前から、ずっと知っていました。
私自身は「MOTHERといったらこうあるべきだ」といった固定概念が薄かったため、
その内容がどのようなものであっても、基本的には問題ないと考えていましたが、
多くのファンの皆さんにとっては、必ずしもそうではない…と思っていました。
「12年間、旧作を最高のものとして思い出にしてしまっているファンの皆さんが、
 果たして『MOTHER3』を受け入れられるだろうか。おそらく無理だろう」

私はこれまででただの一度、これについては、ずっと皆さんを疑ってしまっていました。
発売日に、掲示板が前述のように大荒れとなるものと、ずっと思っていたのです。

しかし、私は発売日に、これまでずっとこうした疑いを持っていたことを深く反省しました。
皆さんが、糸井さんが見せたかった
『MOTHER3』という物語を、しっかり、受け止めていたからです。


ファンの期待に負けず、よく本当に作りたかった『MOTHER3』を見せてくれた!
『MOTHER3』の物語は、旧作よりずっと素晴らしいです。
近年のゲームの中では、完成度が極めて高い。
MOTHERとは何か…という核心を最も体現した作品だ。
 赤い帽子だとかアメリカンなどというのは表面的ファクターであって、本質はそこにはない。

単なる続編に堕ちず、真の意味でのMOTHER完結作だった。
生きている間に、この物語を堪能出来たことを、とても嬉しく思う。

ファンの皆さんは、皆さん自身が思っていたよりも、ずっと懐が広く、温かかった。
この事実に、かつてMOTHERファンを「旧作絶対主義者」等と揶揄されていた皆さんも驚かされました。
しかし、最も驚いたのは、私達ファン自身ではないでしょうか。

それから一年、『MOTHER3』によって、MOTHERファンの皆さんの「認識」は、さらに変わっていきました。

これまで「思い出」によって過剰評価され過ぎていた部分は、
当時のゲーム制作における流れなどといった、歴史で言うところの「史実」に基づき、
最新の議論・考察を反映した、より正確な「認識」へと、修正されていきました。

初代『MOTHER』において、マップが広大であることが
あたかもMOTHERのみのファクターであるかのように、過剰に良い方向に捉えられていた面がありました。
しかし、これは当時のファミコンソフト開発においては、現在より出来ることが限られていたため
その制約を超えて、驚くような広大なマップや重厚な内容を追い求める傾向がありました。
その中で『MOTHER』も、現在の基準からかけ離れたマップ構成となったとも考えられ、
特別『MOTHER』のみにおいて高く評価されるに相当するものではない、ということが分かってきています。

さらに前作も含め、レビューサイト様などにおいて
『MOTHER3』からMOTHERファンになった皆さんなどをはじめとして、非常に厳しい批評を受けています。
しかしそれらの多くは、旧作からのファンの皆さんが抽象的に語られる「思い出」ではなく、
いちゲームとして率直な感想を述べられたもののため、説得力のあるものとなっています。

以下は、旧作に寄せられた新規プレイヤーの皆さんのレビューの一部です。
「メインシナリオが空気になっており、逆に局地的なサブシナリオだけしか記憶に残らない。」
 結果的に、何故冒険しているのか分からなくなってしまう。」
「当時の他のゲームに比べ、明らかにシステムが劣っている」
「旧作ファンにとっては好評だが、自分にとっては合わなかった。
 RPGとして最低限あるべきシナリオが無い。
 主人公が勝手に冒険を始めたりするが、この理由も"プレイヤーが考えろ"というのか。」
「『MOTHER3』の後では、シナリオの骨格が無いのが気になる。」
「これでは新規ファンは獲得出来ない。
 昔のゲームでも新規の皆さんが楽しめるものはあるが、このソフトはそれに該当しない。」

これらレビューは、『MOTHER3』によってファンになった皆さんや
最近旧作をプレイされた皆さんが中心となっており、
明らかにこれまでのファンの皆さんが深く語る「思い出」ではなく、
ありのままに感じた「ファーストインプレッション」が多くを占めています。


また、糸井さんが『MOTHER3』を開発するにあたり
前作から生まれた疑問がきっかけになった、ということや、
初代『MOTHER』のほうが良かった、とコメントされていたとも言われていることなど、
これまでファンの皆さんがあえて見ないふりをしてきた、
どちらかと言えば隠してきたような感のある情報をも提示されて語られる方も出てきました。
ファンの誇張が見られる「思い出」ではなく、正しい「史実」から探る
「新しいMOTHERファン」の皆さんが、徐々に増えてきています。
(この情報はファンの皆さんの間では少なからず既知となっていましたが、
 旧作を語る上で不都合だとして、あまり触れられなかった傾向がありました。)

そして、こうした「新しいMOTHERファン」の皆さんが、この一年で大幅に増えました。
皆さんも、掲示板やチャットを通じてそれを実感されていると思います。
これまでのファンの皆さんの間では、旧作を絶対視し批評することが憚られてきた感がありましたが、
新しいファンの皆さんによって、旧作を「聖域」とする傾向が一気に覆され、
ありのままの「ファーストインプレッション」や正しい「史実」によって
冷静に議論・考察していくという流れが生まれた
といえるでしょう。

"Change is Good."
2006年5月に開催されたゲーム見本市「E3」で、任天堂米国法人レジー社長が口にされた言葉です。

思い出してください。まだWiiもDSも影も形も無かった時を。
初めてDSが発表された時、多くの皆さんは「任天堂は頭がおかしくなった」、
脳トレが発表された時、Wiiリモコンが発表された時、「こんなもの受けるはずない」と思ったことでしょう。
むしろ任天堂のゲームを楽しまれる皆さんですら、そう思ったことでしょう。

しかし、今私達は、WiiとDSを楽しみ、
タッチペンも、Wiiリモコンも、当たり前のように受け入れています。
ほんの2、3年前までは「非常識」だったものが、今ではなんと「国民機」です。
そして任天堂も、数年前まではゲーム市場撤退説が囁かれるほどであったのに、
ファミコン・スーパーファミコン時代をも超えるWiiとDSの盛り上がりを起こし、
今では一兆円企業目前とまで言われるまでになっています。

新しい概念や価値観が受け入れられるまでは、一定の時間が必要です。
歴史に裏づけされた「伝統」など、保守していかなければならない大切なものがある一方、
常に「改革」していかなければならないものも、数多くあるでしょう。

もしMOTHERファンの皆さんの「認識」が、『MOTHER3』発売前のままであったなら、
このまま「旧態依然」としたまま、より一部の熱狂的ファンだけしか受け入れられないものとなり、
次第に人々の記憶から忘れられ、ファンの皆さんの盛り上がりもいつか途絶えてしまったことでしょう。
しかし『MOTHER3』によって、これまでのファンとは違った「新しい風」が入り、
これまでとは違った考え方や議論・考察も大いに受け入れられる流れが出来ました。
まさにWiiやDSの大ヒットと同じような激動が、MOTHERファンの間でも起きた
のです。

今、この流れは現在進行形で進んでいます。
その中で、『MOTHER3』は、確固たる「最高傑作」であると、多くの皆さんから評価されてきています。
『MOTHER3』を、より深く、議論・考察していくこと。
そして、MOTHERファンの皆さんが、これからもさらに盛り上がっていくこと。
そのための「新たな風」は、まさに今、吹き始めたばかりです。

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http://www.mother-jp.net/times/mother3_1stanniv_3.html

記事執筆者 管理者 アポロ船長


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